雨は 突然 降って来る
何も教えてくれずに
ひとりで 涙を流す

太陽の明るさは遠くに消え
空は だんだんに黒ずんで行く
街から 人も 去っていく

降ってる方も 降られてるほうも
気持ちにずしりと重いものが
のしかかってくるようで


自分の闇を


隠れていた闇を


ひっそりとのぞいたようで






それでも 止まない雨はない










太陽の明るさと暖かさが戻ってきて


空は 絵の具の水色を取り戻していく


次第に 人々も この場所に戻ってくる



すべてが 元通りに ...?



元通りになるだけではない


雨は 突然 去っていった


何も教えてくれなかった


だけれど



空が生き生きとしてきた


人も生き生きとしてきた


前よりも



明るさだけじゃない


その影にある


暗闇も大切




光があるから闇もある


人が居るから影は出来る





明暗が互いに協力しなければ



世界の存在は有り得ない